国会議事堂のカツカレーを食べたい――そんな一言から始まった、先生と友人たちとの見学会。
昔と今の女子大生を比べながら、情報が多い時代だからこその「迷い」に気づきました。
関 マサエ(当社IHS 代表取締役社長) 2026年9月8日
「国会議事堂で小泉進次郎さんが食べたと言われるカツカレー、私たちも食べたいね」
約半世紀付き合っている友人との、そんな何気ない会話から話は始まりました。
ところが国会議事堂の食堂は、ふらっと寄ってカレーを食べられる場所ではないらしいのです。
そこで通っている大学の先生に話したところ、知り合いの方に頼んでくださり、先生も一緒に行ってくださることになりました。
「友達と5人で行ってもいいですか?」
先生には快諾していただきましたが、「友達=大学のクラスメート」と思っていたのではないでしょうか。
当日、待ち合わせ場所に現れたのは全員、昔は20代だった私の友人です。
先生に会うなり、友人の一人が、
「マサエはどうですか?」
――保護者面談ではないよ……。
そのときの先生の表情が、今も忘れられません。
「なるほど。こちらのお友達でしたか」
とでも言いたげな、なんともいえない笑顔。
先生、たぶん想定していた女子大生とは、だいぶ違ったと思います(笑)。
議員秘書の方の案内で予算委員会の部屋などを見学し、当然、念願のカツカレーも美味しくいただきました。
今の女子大生と、私たちの20歳
先生と別れた後、話題は今の女子大生と私たちの20歳の頃の違いになりました。
私たちの20歳の頃は、「職業婦人を息子のお嫁さんには……」なんて言うお母様もいた時代です。
女性のキャリアという言葉も、それを考える授業もありませんでした。
車で言えば、地図もナビもない時代。
だから「まあ、行ってみるか」と歩き出すしかありませんでした。
今の大学には、女性のリーダーシップやキャリアを考える授業があり、社会で活躍する女性の成功だけでなく、失敗や苦労を聞く機会も多いです。
今ならAIに聞けば、自分に合った道から途中のスイーツ店まで教えてくれます(笑)。
情報があっても、一歩は怖い
でも、学生たちは「一歩踏み出すのが怖い」「失敗したらどうすれば?」と尋ねます。
先が見えないのに情報だけは見えすぎています。
だから最短で最大の成果を求めて、失敗しない道を探すのかもしれません。
とりあえず、一歩踏み出してみる
帰り際、友人たちは一人ひとり先生に「マサエをよろしくお願いします」と言ってくれ、なんだか家族ができたようで、とても幸せでした。
人生は先が見えません。でも、歩いてみなければ見えない景色もあります。
「カツカレーが食べたい」と一歩踏み出したら、一緒に歩いてくれる人がいました。
そしてその先には、新たな気づきと、幸せを分かち合える人たちがいました。
本日の学び。
人生、とりあえずカツカレーを目指して歩き出す。
そのくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
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