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第3回 【入学式は欠席、登校初日】驚きと疲れと、少しの笑い

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さて登校準備です。大学から事前に案内されていた学内アプリをスマホにダウンロードし、「学生生活もDXの時代か…」と感心しつつ、さっそくアプリを起動します。講義の時間割、教室の場所、掲示板の更新、履修登録、課題の提出確認まで――いやこれ、社内ポータルより便利かもしれない。

関 マサエ(当社IHS 代表取締役社長) 2025年7月4日

保護者は経営者でもある夫。ハードル爆上がり

大学入学の手続きで提出する書類に、緊急連絡先として「保護者」を記入する欄があります。普通に考えると両親かも知れませんが高齢ですし、万一の緊急対応を期待するのは難しい。というわけで保護者欄には夫の名前を記載しました。

そして迎えた入学式当日。仕事の都合ということにし、事前に学科長に欠席の許可をいただいていたのですが、大学から夫の携帯に留守電が──「お子さんが入学式に来られていません」。隣にいた夫と二人で思わず吹き出し、「お子さんって……私のこと?」と大笑い。もちろん、すぐに私から大学に連絡を入れて事情は理解してもらえたのですが、問題はその後です。

電話を切った夫が一言。「大学から呼び出しがあっても僕は行かない。そもそも呼び出されるようなことはしないように。出席率は必ずキープし、赤点は絶対にダメだからね」。まるで上司から業務命令を受けたかのような通学条件が設定され、リスキリングのハードルは一気に上昇しました。

アプリの出席確認システムに抜け道は…?!

さて登校準備です。大学から事前に案内されていた学内アプリをスマホにダウンロードし、「学生生活もDXの時代か…」と感心しつつ、さっそくアプリを起動します。講義の時間割、教室の場所、掲示板の更新、履修登録、課題の提出確認まで――いやこれ、社内ポータルより便利かもしれない。

しかし今一歩だね、と思える機能もあります。好例が出席確認の仕組みです。登校初日の授業中、先生が「今日の出席コードは◯◯◯です」と発表し、それをアプリに入力するのです。「これなら、友人からコードだけ送ってもらえば出席したことにできる…?」と、全員が一瞬で気づくザル仕様……。このシステム、セキュリティレベルで言えば社員番号だけでログインできる社内システムくらい?二段階認証なしの昭和型認証スタイル?

ですが、甘かったです。現場対応力はなかなかのものでした(笑)。翌週からは、助手の方が教室の入り口でガチの本人確認。コードを入力しただけの“エア出席組”が次々と呼び出され、現実世界へ召喚されていきました。大学からは「コードの不正共有は厳禁です」とお達し。あたりまえだけど、ちょっと笑えました。

情報がリアルタイムにオープン化される未来へ

入学後しばらくすると、アプリに健康診断の通知がありました。内容はいたってシンプル――「健康診断受診」とあるだけ。60歳の女子大生としては、説明がなさ過ぎて逆に怖い。なにせ、対象は“18歳から上の学生”。この歳で、18歳の学生と一緒に、身長・体重を測る?若さのまぶしさに自分の“使用年数”が浮き彫りになる未来が、今ここに…。

ということで、私は思い切って「アナログ交渉」へ。保健室に向かってみると、すでに女子学生が数名並んでいる。何の列かと思えば……なんと「心の悩み相談」受付!いまどきはメンタルヘルスもセットなんですね。まさに“トータルケア時代”。下手したらカウンセリング室より予約が埋まってるかも…。私はというと、会社の健康診断書を提出することで無事対応OK。ありがたい。

そして対応してくれた保健室の先生が、まさかの私と同い年!「女子大生活、応援していますよ」と、優しく声をかけてくれて、思わず心がじんわり。この歳になって“保健室で友達ができる”とは思ってもみませんでした。なんだか、同士を見つけた気分です。

ちなみに前述の学内アプリ、使い込むとなかなか侮れません。履修登録に成績確認、掲示板機能に課題提出、なんと保護者向けアカウントまである…。ハイパー多機能っぷりがすごいです。私たちの時代なら「成績が悪いときは通知表を隠す」という防御戦術もありましたが、今はその手は通用しません。アプリで即時共有。バッドニュースもリアルタイム配信です。

情報がオープンになった分、透明性は高まった。でもそのぶん「逃げ場」も減っていて、若い子たちが「人からどう見られてるか」に敏感になるのも、なんだか納得です。将来的には、社員ポータルに「学習履歴」や「社内評価ログ」まで蓄積されて、転職しても“前世のスコア”がついてくる時代が来るのでは……なんて考えてしまいます。うーん、人生にそろそろ“リセットボタン”が欲しい。

そんなこんなで、無事に初登校日を終えて大学の門を出ると、そこには若い男子たちの姿がズラリ。どうやら彼女たちのお迎えのようで、雰囲気はさながら「彼氏の品評会」。あっちではスーツ男子、こっちではスポーツ男子。もう少しで審査員席に座りそうになりました。その日の夜、保護者(=夫)にその話をすると――。

「じゃあ明日は僕も迎えに行こうかな」
……すかさず、丁重にお断りさせていただきました。(笑)。

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