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第7回 学びが予想外に深かった授業3つと気づき

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…その流儀にのっとって、笑顔から始めてみました。これが意外にも効果的で、今ではお客様訪問時にも活かされています。そして実は、秘書検定を学んだことで、秘書を通じて役員へのアポイント取得のコツをつかみ、仕事でも大いに役立っております。

関 マサエ(当社IHS 代表取締役社長) 2025年11月20日

英語やIT関連以外の科目で、先生も学生もほとんどデジタルを使わない授業もいくつかありました。

正直なところ、こうした授業は「仕事と両立しやすそうだから」とスケジュール優先で選んだのが本音です。

ですが、受講してみると予想外に印象深く、今の仕事や生き方に役立ったと感じる科目が3つありましたのでご紹介します。

① 異文化理解の授業 〜笑いは記憶に残る〜

この授業は、毎回先生が各国の文化や特徴を紹介し、学生と軽妙なやり取りを交わすものでした。
そのやり取りが絶妙で、教室はいつも笑いが絶えません。

たとえば、スペイン編。
先生:「スペインの芸術で、ドレスを着て踊る“フ”から始まるダンスは?」
学生:「フラダンス!」
先生(体を反らせながら):「今は常磐ハワイアンセンターの話じゃないだろう。これは異文化の授業だ!」
そう言って、顔の横で手を2回パチパチと叩き、「オレ―!」と叫びながら手を高く上げる。
――その瞬間、生徒から「フラメンコ!」と正解が飛び出しました。
さすが異文化の先生、舞まで完璧で、思わず感服しました。

次はイギリス編。
先生:「イギリスで午後にスコーンと一緒に飲むものは?」
学生A:「午後の紅茶!」
先生:「それは日本のペットボトル! イギリスの人はたぶん見たことないよ!」
別の学生Bが「リプトン紅茶!」と元気よく発言。
先生:「あ〜、それもメーカー名だね。答えは『アフタヌーンティー』!」
教室は一気に笑いに包まれました。

イタリア語の授業でも“日常にある異文化”を発見。
スターバックスのサイズから単語を学び、

Grande(グランデ):イタリア語で「大きい」。日本では中サイズ。
Venti(ベンティ):イタリア語で「20」。アメリカの20オンス(約590ml)に由来。

さらに、サイゼリヤのメニューからは、まるで“食べて学ぶイタリア文化講座”のように学びが広がります。
学生たちはメニュー発表になると、スラスラと次々に発言「マルゲリータ」「ペペロンチーノ」「カルボナーラ」…
耳にも“おいしい”パスタやピザの名前が並びます。
その瞬間、身近な日常がまさに“異文化の教科書”へと変わったのです。

② 秘書検定 ~気配りと“出しゃばり”の境界線~

秘書検定の授業は、毎回ミニテストがありました。
中でも記憶に残っている問題がこちら。

「いつも早く出社する役員が今日は遅刻してきました。秘書としてどうしますか?」
私の答え:「どうされたのか心配で…と声をかける」→ 不正解。

正解は「何も言わない」でした。
……えっ!?気になって当然でしょ!?と思いましたが、
秘書にとって大切なのは「気配り」ではなく「出過ぎない気配り」だと知りました。
この問題で、私は秘書に向いていないことが証明されたような気がします。はい(笑)

でも、この授業でビジネスマナーを改めて見直し、周囲が自分にしてくれている気遣いにも気づくようになりました。

さらに、就職面接の練習では、ドアノック→お辞儀→名前と大学名の自己紹介を全員の前で披露。
先生からは「笑顔で!」と指導されましたが、なぜか学生たちは挨拶前から笑顔というか、むしろ笑ってました。
緊張?照れ?それとも“箸が転がっても笑える年頃”なのでしょうか。
私もその流儀にのっとって、笑顔から始めてみました。これが意外にも効果的で、今ではお客様訪問時にも活かされています。

そして実は、秘書検定を学んだことで、秘書を通じて役員へのアポイント取得のコツをつかみ、仕事でも大いに役立っております。うふふ。

③ 心理学 〜喪失期をどう楽しむか〜

心理学の授業は100人規模。
毎回「自分の悩み」と「心理学を活用した対策」を書く課題が出され、先生がその中から2〜3件をランダムに講義中で紹介、コメントします。
私はこの“公開フィードバック”の時間が大好きでした。

特に印象的だったのは「発達心理学」。
乳児期から老年期まで、人間の心と行動がどう変化していくかを学びます。
学生の悩みも実にリアルで、

「親離れできない親」
「恋人との距離感」
など、会議室では聞けないテーマばかり。

授業で習った例では、

中年期(40〜64歳):次世代に何を残すかを考える時期
老年期(65歳〜):喪失を受け入れ、人生を振り返る時期

私はこの「喪失期」をテーマに、“どうやって楽しくワクワク生きるか”という対策を書きました。
しかし結果は…先生の発表候補から落選(笑)。
まぁ受講生のほとんどが20歳前後、喪失期は「地平線のさらに向こう」なのでケーススタディにはならなかったのでしょう。

学びにムダはない、と今なら言える

ところで、こういう「意図と違う科目」を受けるとき、正直「これ、意味あるの?」と思う瞬間があります。
そんな時、AIに愚痴を言ったら、返ってきたのがこの一言。

「孟子曰く、『人は学ばざれば智なし。智なければ不善なり。』」

その時は「なるほどね〜」程度でしたが、今は“学びにムダはない”と感じています。
ときには笑い、時には反省し、そして次に活かせば、それが経験という名の資産になるのです。

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