2019年03月
ファイルサーバー運用改善とクラウド移行
昨今企業で扱われているデータは文書、画像、映像等、多岐に渡っており、容量も増えていることから、ファイルサーバーの運用では高負荷、容量不足によるトラブル対応や増設作業に追われるケースは少なくありません。
今回ご紹介するお客様は、オンプレミスでファイルサーバーを利用されていましたが、サーバーの高負荷によるレスポンス遅延や停止に至る障害が発生しておりました。
このような障害への対応策だけでなく、環境の変化やサーバーの利用状況の変化等に伴い、サーバーの増強や拡張を行いたい場合にも、オンプレミスでは早急な対応が難しいことから、クラウドを利用することを検討しておりましたが、どのように進めてよいか分からず、プロジェクトが進まない状況になっておりました。
弊社では運用に精通した技術者によるコンサルティングサービスを提供させていただいておりますので、上記のようなご相談をいただき、本プロジェクトのご支援をさせていただきました。
概要
業種 | 流通・小売業 |
---|---|
目的 | ファイルサーバーの運用改善・効率化 |
作業規模 | 利用ユーザー数:約 15,000 名 |
作業ボリューム | 2 人月 |
作業内容 | ファイルサーバーシステムの再要件定義、運用設計 |
作業効果
短期間で目に見える運用改善
お客様のベストプラクティスとなる監視設計をいくつかご提示させていただき、お客様に適した監視のパターンをベースに個別調整を行う事で、障害発生を未然に防ぐためのプロアクティブな運用が短期で実現できました。
増強・移行に関する中長期計画の策定
今回のご支援では、単に負荷のかかっているファイルサーバーをクラウド環境に移行するのではなく、現在の運用の見直しを行い、クラウド環境へ移行するべきものは何かを判断するための情報(データ)整理をさせていただきました。
クラウド環境への移行に際し、利用目的や用途、どのようなデータがオンプレに適しているのか、クラウド環境に移行できるのかを整理し、サーバーの容量や性能選定、セキュリティやクラウド環境を利用する際の海外の法律の解釈等、様々な要件をお客様とコミュニケーションをとりながら進めることにより、いつ頃、どの機能をクラウド移行し、管理はどのように実施していくか等、中長期計画を策定することが出来ました。
弊社利用による効果
大手ユーザー企業のシステム運用支援で培ってきたノウハウの活用
多くの現場でシステムの運用課題を解決し、障害発生時の対応を行ってきた弊社だからこそ、トラブルを未然に防ぐための設計や対策を打つことが出来ました。
要件見直しや要件定義といった上流工程を低コストで対応
お客様とのコミュニケーション手段を対面のみでなく、リモート Web 会議やオンラインレビューを利用することで、お客様は通常の 2 ~ 3 割程度のコスト削減が出来ました。また、アウトプットについてもご満足をいただけております。
作業内容の詳細
要件定義
- システム要件
- 機能要件
- 非機能要件
- セキュリティ要件
- 可用性要件
運用要件
- 運用体制
- 保守項目/計画
- 移行/増強計画
- バックアップ/リストア設計
- 障害一覧/対応設計
- 監視設計
- 運用スケジュール運用
納品ドキュメント
- 運用設計書
この事例のPDFをダウンロード
「ファイルサーバー運用改善とクラウド移行」のPDFはこちらからダウンロードできます。