導入事例Case Study

Microsoft Deployment Toolkit 2010 (MDT)を使用したPC展開

背景

企業で使用されているPCの展開作業には、台数が増えるほど大きな手間がかかります。1000台規模のPC展開には、作業を自動化するツールの導入が必須となります。今回のお客様は、エンドユーザー様向けにWindows7端末の展開を計画されていました。


これまでお客様は自社ツールでPC展開を行われておりましたが、エンドユーザー様の要件の中に自社ツールでは対応することのできない項目があり、自社開発によるコストを軽減するため代替ツールへの移行を模索されていました。そうした中、Microsoftが公式に配布している無料ツールMicrosoft Deployment Toolkit 2010 (MDT)を使用したPC展開サービスの提供を行っていた弊社にご相談頂き、ご支援させて頂く運びとなりました。


作業規模 展開PC台数:約1,000台
作業期間 約3ヶ月
作業人数 3人

作業内容

1.ヒアリング

  • 現状の仕様(ツール、PC)及び、今後の展望

  • 作業範囲の明確化

→ MDTにて実装する機能・範囲、ユーザー様がPC到着後に実施する作業の明確化


  • MDT実装外での作業要件のヒアリング

→ MDTにて実装しない(不可)部分の明確化

2.イメージ作成

  • ベースイメージ作成(Cドライブイメージ)

→ 3機種のPC(実機)を用いてベースイメージを作成


  • Dドライブのイメージ作成

  • リカバリー領域の作成(Rドライブイメージ)

→ 今回の要件にある、使用ユーザー自身が使用するリカバリ機能の実装

→ MDTで作成した展開パッケージを配置し、リカバリが実施可能なイメージの作成

3.MTD2010の構築

  • MDTサーバ構築

→ OSインストール/初期設定/機能追加(Windows 展開サービス)

→ WAIK(Windows Auto Install Kit)モジュール追加

→ MDT構築


  • ActiveDirectory構築(展開検証用)

→ 展開用ドメイン作成/DNS設定/DHCP設定

4.MDTでの展開タスク作成

  • 展開タスク順序設計

→ PC展開時に実行するタスク(設定)順序を決定

  • 展開タスク用バッチ作成

→ タスク内で実行されるバッチ等の作成

  • 展開タスク設定

→ HDDフォーマット、イメージ展開、レジストリ設定、ドメイン参加、ネットワーク設定等

5.展開用デバイス作成

  • 展開タスク順序設計

→ PC展開時に実行するタスク(設定)順序を決定

6.展開検証

  • 展開用USBメモリを使用した展開検証

→ OSインストールからユーザ使用開始時までの処理確認


イメージ図①「展開要USBメモリ完成までの流れ」

作業効果

1.運用コストの削減

MDTはMicrosoftより無償で提供されている製品であり、有料の製品を使用することなく構築・設定することができるため、展開用のソフトウェアライセンス費用を削減することが可能となりました。

2.PC展開作業の効率化

今回のケースでは、USBメモリの中にPCセットアップの一連の処理がすべて組み込まれているため、USBメモリからPCを起動し、簡単な操作を行うだけでPCのセットアップを行うことができます。また、ソフトウェアやセキュリティ更新プログラムの追加などによりマスターイメージの修正を行う際は、マスターPCから再度イメージの取得を行い、USBメモリの中に上書きするだけで展開用USBメモリの更新を行うことが可能となりました。これにより、次回以降のPC展開作業の効率化が期待されています。

弊社利用による効果

1.MDTのノウハウ

MDTのインターフェイスやマニュアルはすべて英語であり、無料ツールであるためMicrosoftの公式なサポートを受けることができません。そのため、確実に動作させるためには入念な検証を行い、手順を確立する必要があります。今回の事例では、弊社にてすでに確立した手法を基に、カスタマイズされたタスクシークエンスの作成等についてノウハウの提供を行い、スムーズなMDTの導入を実現致しました。

2.SMDT未対応項目の自動化

MDTには、ドメインネットワーク上であれば、各PC固有のネットワーク設定、ドメイン参加などを含むほぼすべての項目を自動で設定する機能が搭載されています。しかし今回の事例では、作業拠点がドメインネットワーク外であったため、MDTでは自動化できない項目が発生。そこで、弊社にてMDTでは対応できない設定を自動化するアプリケーションを作成して展開しました。スタート時の操作以外は、自動で処理が行われるように構成することで、人的リソースの軽減、手作業によるミスの削減を行うことができました。


IHSでは、10年に渡り50万台以上のPC展開実績があります。MDT以外にも、SCCM、Symantec Ghostなど、クライアントPCの台数やお客様の環境に適したPC展開のシナリオをご提案することが可能です。ご興味がございましたら、IIMヒューマン・ソリューション営業担当までお問い合わせ下さい。

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