弊社IIMヒューマン・ソリューションのエンジニアが発信するブログです。
最新の技術トレンドや便利な開発ツール、仕事の考え方などをご紹介します。
2024年03月28日
SharePoint ServerからSharePoint Onlineへの移行を行うと、機能面からパフォーマンスに至るまで様々な課題に直面します。
今回はその中でも特に気を付けたいポイントをご紹介します。
気を付けたいポイント
① サイトの外観
SharePoint移行ツールの外観に関連する要素(テンプレート、Webパーツ等)にサポートされない機能があり、外観の変更とWebパーツの修正が必要な場合があります。
② 修正が必要な部分
移行されたライブラリ・リスト等の命名規則の自動変更や機能の割当の相違・引当エラーが生じる場合もあり、変更された箇所の調査とエラー箇所の修正が必要になります。
③ 運用スクリプトの修正
運用スクリプトとしてPowerShellを使用している場合、SharePoint Serverと SharePoint Onlineでは利用するコマンドが異なる為、スクリプトを大幅に修正する必要があります。
④ 代替機能の確認
アンケート機能は移行可能ですが、利便性の高いMicrosoft Formsへ切替することも選択肢となります。
サードパーティ製品を使用している場合は、SharePoint Onlineでも動作するか調査や代替機能の確認が必要になります。
⑤ 運用マニュアルの更新
上記で挙げた変更や追加する機能は移行後の運用マニュアル、手順書等の更新が必要になります。
本記事のまとめ
SharePoint移行ツールを利用しても、上記のように複数の課題があり、環境や利用状況によっては別の課題が生じる可能性もあります。このため、検証環境での調査、移行リハーサルなどを通して課題の抽出と解決をして、本番移行を実施することをお勧めします。
導入事例のご紹介
SharePoint Server2013からSharePoint Onlineへの移行をご支援させていただいた事例をご紹介します。
SharePoint移行ツール(SPMT)を使用しても、全機能をそのまま移行することはできない課題に対し、弊社にて検証環境を構築し、移行時に発生する課題の抽出や対処方法を検討するなど事前に対応し、着実に移行を進めました。
また、既存の運用スクリプトをSharePoint Online用にする際には、弊社で用意した生成AIを活用し、作業品質の向上に努めました。
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