弊社IIMヒューマン・ソリューションのエンジニアが発信するブログです。
最新の技術トレンドや便利な開発ツール、仕事の考え方などをご紹介します。
2025年06月23日
はじめに
「もしもの時」に備えるサイバーセキュリティ対策は企業の喫緊の課題です。
特にランサムウェアの脅威は日々増しており、従来の対策だけでは不十分なケースも少なくありません。
そこで、今回ご紹介したいのがNetBackup環境とクラウドストレージを組み合わせた効果的なランサムウェア対策ソリューションです。
このアプローチは、データ保護のベストプラクティスである「3-2-1ルール」に沿って設計されています。
仕組みはシンプルで、効果的にデータ保護を強化します。
NetBackupとクラウドストレージを活用した対策の仕組み
現在、VMware環境の仮想マシンをNetBackupで自動的にバックアップし、ローカルストレージに保存されているお客様も多いかと思います。
この運用に、ほんの少し手を加えるだけで、ランサムウェア対策を大幅に強化できます。
- クラウドストレージの追加登録
NetBackupのクラウドストレージとしてAWS S3、Azure Blob StorageやGoogle Cloud Storageなど、
お客様がご利用のクラウドストレージを追加登録します。理由:
NetBackupは主要なクラウドストレージサービスとの連携機能を備えています。
これにより、お客様が既に利用している、または今後利用を検討するクラウド環境に柔軟に対応できます。
特定のクラウドベンダーに限定せず、幅広い選択肢を提供することで、お客様の環境や方針に合わせた最適な構成を提案できます。 - SLP機能で自動レプリケーション
NetBackupのSLP(Storage Lifecycle Policy)機能を活用し、ローカルストレージに保存されたバックアップデータを自動的に選択したクラウドストレージへレプリケートします。理由:
SLPは、バックアップデータの保存場所、保持期間、複製方法などを自動化できる強力な機能です。
これにより、手動でのデータ転送作業が不要になり、運用負荷を軽減しつつ、設定されたポリシーに基づいて確実にオフサイトバックアップを実行できます。 - クラウド側のバックアップと保護
レプリケートされたクラウド上のバックアップデータは、各クラウドサービスが提供するバックアップ機能(例:AWS Backup)を利用し、一定期間削除できないようにImmutable(不変)な状態に設定します。理由:
ランサムウェアは、本番データだけでなくバックアップデータも標的にします。
クラウドストレージの不変性機能(WORM:Write Once Read Manyやオブジェクトロックなど)を利用することで、一度書き込まれたデータをランサムウェアによる改ざんや削除から保護できます。
これにより、万が一の攻撃時にも、クリーンな状態のバックアップデータからの復旧が保証され、データの堅牢性を高めます。
この仕組みにより、仮にランサムウェア攻撃によってローカルのバックアップデータが影響を受けたとしても、
クラウドストレージ上のデータは安全に保護され、迅速な復旧に役立ちます。
バックアップの3-2-1ルールで、データ保護を盤石に
今回ご紹介するソリューションは、データ保護の基本原則である「3-2-1ルール」に則しています。
- 3:データのコピーを3つ持つ:
本番データ、NetBackupによるローカルストレージへのバックアップデータ、
そしてクラウドストレージへのバックアップデータ。 - 2:異なる2種類のメディア(ストレージ)に保存する:
ローカルストレージ(ディスクなど)とクラウドストレージ(オブジェクトストレージ)。 - 1:1つはオフサイト(遠隔地)に保存する:
クラウドストレージは、インターネット経由でアクセス可能なオフサイトの場所にデータを安全に保管します。
このルールを適用することで、ランサムウェア対策だけでなく、システム障害や自然災害など、あらゆるデータ損失のリスクからお客様の重要なデータを守り、事業継続を強力に支援します。
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