Power Automate Desktop(以下、PAD) についてお問い合わせが増えています。
注目が集まるとともにマイクロソフトも機能をどんどんとアップデートして使いやすくなっています。
どのような機能改善があるか直近3ヶ月の情報をいくつかピックアップしてお伝えします。
別のデスクトップ フローからデスクトップ フローを実行する
タイトルの通りですが、フローを分けることが出来るようになりました。
これにより、「どのフローでも実行するお決まりの処理」を別フローとして作成することが出来ます。これによりメンテナンス性を高めることができます。大きなプロセスは小さく分割して管理すると良いでしょう。
Windows 関連のアクションの改善
- Windowsの環境変数パス(Path, TEMP, OneDriveCommercial(for Business用)など)を利用することが可能になりました。
- Windows サービスの開始、起動の待機 などWindowsサービスを操作することが出来るようになりました。
- インターネット接続のプロキシ設定が自動検出されるようになりました。
- UI要素取得を確実にするために画面解像度を固定化することがあります。これまで手動で解像度を指定していましたが、よくあるプリセットの解像度を選択できるようになりました。
Power Automate Desktop のサイレント登録
管理者向け機能です。有償プランの場合クラウド側へのPC登録が必要になります。この操作がコマンド実行で行えるようになりました。インストールは既存のアプリケーション配布ソリューション(SCCMなど)を使い、その後にクラウドへのPC登録を自動実行するためのコマンドが追加されました。
Excel関連の新しいアクション
専用のExcelアクションが追加されました。アクティブセルの取得、列名の取得、ワークシートから削除、セルを検索して置換する。などが追加されています。
アクション要素のアップデート
- フローが自動検出した不要なUI要素や画像を一括で削除可能になりました。
- スクリーンショットをクリップボードへの保存、ファイルへの画像保存が出来るようになりました。
- 文字列で複数行が扱えるようになりました。
アクションの削除
このほかにも、より便利なアクションへ置き換えるために既存アクションが廃止になることがあります。このような変更も稀にあります。今回は 'MODI OCR エンジンの作成' が廃止になります。このような変更も稀にあります。
アップデート情報はマイクロソフトのブログで公開されていますので是非チェックしてください。
Power Automate Community Blog - Power Platform Community (microsoft.com)
本記事のまとめ
操作を記録して自動化するPADですが、画面の座標指定で記録していたアクションが、専用のアクションが増えることにより、より設定しやすくなり運用管理機能が充実してどんどん使いやすくなっています。
実際に Power Automate を採用して業務の省力化を行う事例も増えてきました。ぜひお手元のMicrosoft 365 環境を利用してお試しください。
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