2022年02月
仮想環境老朽化に伴うゲスト移行支援
昨今のIT環境のクラウド化に伴い、自前のオンプレミスサーバ環境は徐々になくなってきています。
今回ご支援させていただいたお客様においても、既存稼動中の仮想環境の老朽化に伴い、ゲストサーバの新環境への移行が計画されました。
過去にP2V移行を実施した実績があり、それをベースに対応する運びになりましたが、移行に伴う各システムのダウンタイムを最小限にし、安全な移行対応を実施するため、今回新たに移行支援ツールを用いた環境移行を実施することとなりました。
弊社にて移行作業の準備、移行支援ツールの検証、標準手順の確立から全対象ゲストサーバ移行作業の完了までをご支援させていただきました。
概要
業種 | サービス業 |
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目的 | 機器老朽化に伴う仮想環境ゲストサーバの新環境への移行作業対応 |
作業規模 |
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作業ボリューム | 2018年11月~2021年3月 |
作業内容 | ゲストサーバの構成パターンに応じた移行方式を用いて、旧仮想基盤環境から新仮想基盤環境への移行作業を実施いたしました |
作業効果
選定された移行ツールの実施検証
お客様にて採用された移行ツールの動作検証を行いました。
実際の移行作業を検証することにより、想定通りのシステム移行が可能であるかを検証、課題を洗い出し解決していくことで安定した移行処理が可能であることを検証しました。
十分な検証とともに、手順やナレッジの整備を行うことで、構成パターンに応じた移行作業が安定して実施できるようになり、システム固有の問題によるもの以外の手戻りを最大限減らすことができました。
作業準備対応の効率化
チーム内のメンバー役割を割り当てることで作業を効率化しました。
システム移行の中でも一番工数のかかる準備作業について、チームメンバーの担当を固定して割り振ることで作業の効率化を図りました。
メンバー全員が一通りの作業対応を把握していましたが、チーム内で担当範囲を固定することで、多重作業などのロスを防ぐことや、進捗管理もしやすくなり作業準備の効率化を実現しました。
弊社利用による効果
仮想環境の有識者による技術サポート
お客様環境にて長く維持管理を行っていた要員をアサインすることで、移行作業における技術的なサポートやお客様環境特有の注意点などを全体に周知し、広く支援を行うことができました。
大きなトラブルなく円滑に移行作業を実施
移行計画のスケジュールにおいてピーク時はかなりの繁忙期もありましたが、弊社からご支援させていただいた主要なメンバーが欠けることなく最後までご支援できました。また、プロジェクトスケジュールの予定通り移行作業を完了することができ、その後の旧仮想基盤の退役作業を遅延なく開始することができました。
作業内容の詳細
1. 環境移行対応
お客様環境の仮想マシン構成が大きく3つのパターンに分けられたため、パターンに応じた移行手順を準備し移行検証を行った。
- パターン1:移行ツールAを用いた移行作業
- パターン2:移行ツールBを用いた移行作業
- パターン3:ツールを利用せずVMwareの機能を用いた移行作業
なお、ツール利用部分以外の手順については過去に同様の移行作業を行った際の手順をベースとして、今回の移行に対応した手順をブラッシュアップすることで手順化における工数を極力削減した。
2. 移行作業準備
移行作業の準備対応として各システムに特化した手順の確認を行い、チーム内での手順レビュー承認を行った。
準備作業として各システムに向けたパラメータの洗い出し、標準手順からの手順カスタマイズ、作業の前提となる事前対応を実施した。
作業実施に伴う各種申請、作業実施前の準備状況・作業内容レビュー確認を行った。
3. 移行作業の実施
上記の準備対応で確定した手順に従い、実際のサーバ移行対応を実施した。
作業は必ず作業者/確認者でペアになり、手順の誤りや不審点がないかを常に確認しながら作業を実施した。
作業時の不明点・確認点が発生した場合は直ちに作業を止め、PMに確認をし、発生した問題を解決することで作業を安定的に完了させることを徹底した。
4. 移行完了後のドキュメント等の更新
移行完了することで変更となった最新情報を関係者に連携し、移行作業をクローズした。
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