弊社IIMヒューマン・ソリューションのエンジニアが発信するブログです。
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2023年10月23日
今回は、ITインフラのマネージドサービス製品の運用(メンテナンス、バージョンアップなど)についてご紹介いたします。
オンプレの延長線上で同じ運用に少し手を加えればと考えていて、実運用で辛い目にあった方は少なくないのではないでしょうか。
私もその1人です!
「導入を迅速にできて、脆弱性対応やバージョンアップ、障害対応はサービス提供ベンダーが実施するので運用負荷は減ります。
製品利用料はオンプレ時より上がりますが、運用も含めトータルで考えるとコストメリットが出るはずです。」という会話がよく現場で交わされてることと思います。
でも正直に申し上げて、現実はすべてのケースがそうではないと思います。個社毎にカスタマイズされたITシステムに多額の投資をするより、強制的にある程度標準化されるマネージドサービスの利用が増えていく事はとても良い事だと思うので、ネガティブな意見を書くつもりはありません。でもカスタムから標準化への切り替わりは難しいので、そこはいくつかの点に注意しながら良い方向に進められればと思います。
① マネージドサービスのバージョンアップ頻度
一般的に、マネージドサービスは製品ライフサイクルに余裕のある周期でバージョンアップが行われます。
今までライフサイクル周期ギリギリまで更新なく運用されていて、塩漬けされていたような企業様の場合は、必要とされるバージョンアップの頻度に驚かれる可能性があるので注意が必要です。
バージョンアップ作業はサービス提供ベンダーが実施するケースがほとんどかと思いますが、利用者への事前周知や停止調整、バージョンアップ後の稼働確認などはこれまでと変わらず時間がかかります。
バージョンアップという全体工程の中のバージョンアップ作業は無くなりますが、結局立会いをすると運用が楽になるメリットが無くなってしまうため、稼働確認の自動化など、出来るだけ人が介さない自動化(無人化の仕組み)を採用することが必要かと考えます。
② マネージドサービスと連携するオンプレ周辺システムとの互換性維持
私はこの点を最も苦慮しています。①の頻度でマネージドサービスのバージョンが上がるのですが、オンプレミスのシステムとの連携がある場合は、オンプレミス側もマネージドサービスと互換性を維持するためには同等のサイクルでバージョンアップの追随が必要となります。
ライフサイクル周期ギリギリまで更新しない運用をしていると、周辺システムは私の体感では今までの2倍ぐらいの頻度でバージョンアップをしなければいけません。
マネージドサービスを本番採用する際は、お試しで一部だけ、という形ではなくある程度周辺システムも含めた範囲で進めていくのが運用面の観点からも良いと思います。
この他にも利用者の方から「使いづらくなった」「前のほうが良かった」など厳しい言葉をいただくケースがあるかもしれませんが、数年後先にシステム運用が本当に楽になる日を目標に精進していけたらと思います。
以上、引き続きIIMヒューマン・ソリューションをよろしくお願いいたします。
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