弊社IIMヒューマン・ソリューションのエンジニアが発信するブログです。
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2023年09月25日
今回は、ITシステムのバックアップ運用についてご紹介いたします。
私はオンプレ、プライベートクラウドを中心にシステム運用を行っていますのでバックアップはベンダー様が提供しているバックアップソリューションを使う事が多いです。その中で課題だと思う点が3つあります。
以下をご確認ください。
① バックアップ容量が多ければ多いほど時間が掛かる
当たり前のことですが、データをバックアップとして複製する都合上、大容量であるほど時間がかかります。
増分バックアップやインライン重複排除と呼ばれる機能で、重複するデータは書き込みを行わない、など性能が向上してきてはいますが、劇的な時間短縮には至りません。
② オンラインバックアップ化に移行しきれないシステムが存在し続ける
常にオープンしているシステムファイルやメモリ上に展開されコミットされていないデータなどがリストア出来るかが不安なため、システム停止した状態で行うバックアップしか信じることができない。
VMwareの場合、仮想マシンのSnapshot取得時のスタンによりOS上のサービスが停止したり、異常が発生する場合がある。その弊害で停止時間を調整するのが難しく、真夜中でかつ年に数回しかバックアップを取得できない、といった事に繋がっています。
③ バックアップ製品でカバーできないものはストレージ機能や製品特有のバックアップ機能を併用しなければならない
TB(テラバイト)ほどの更新系データを複製するのは、①と関連しますがバックアップ製品には向いていません。
バックアップ用のストレージ性能や処理時間を考えると、1つのシステムでもここはバックアップ製品、ここはストレージが持つバックアップ機能、ここはデータベースのバックアップ機能、というように複数組み合わせが発生するケースがあります。
こういったシステムが数十、数百と増えていくと、本当の意味でのバックアップの一元管理、統合管理は実現が難しくなります。
このような問題にどう対応すべきかを日々試行錯誤していますが、AWS Backupは素晴らしいソリューションだと思います。
AWS Backupは上記②や③の解消を見越しているかのような素晴らしいサービスです。登場して数年経っていますが、先日使用してみてその凄さを知りました。
マルチベンダー対応でAWS Backupのようなバックアップ製品が出てくることを期待したいです。ストレージのスナップショット機能に寄せていけば、ある程度実現できるような気がしますが。
いつかはバックアップは意図して取得するものでなく、自動で取得されていて、いざという時にはリストアも出来る、という未来が訪れることを願っています。
以上、引き続きIIMヒューマン・ソリューションをよろしくお願いいたします。
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