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AOYUZU -Salon de Digital- 第1回 講演概要

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概要

2021年2月17日開催「AOYUZU -Salon de Digital-」第1回の講演概要をご紹介します。

全日本空輸株式会社 デジタル変革室 イノベーション推進部部長 野村泰一氏(モデレーター: 出光興産株式会社  執行役員CDOデジタル変革室長 三枝 幸夫氏)

「ANAと学ぶDXを成功に導くものとは」と題して、プロセス、システム環境、社内プロモーション、そしてマインドセットを変えながらDXを推進してきたANAの取り組みをご紹介いただいた。


ご参加いただいた方の声
人々の声

具体的な例を挙げていただき非常に役立った。またネガティブではなく、ポジティブな方向へ進めて行くという視点が目から鱗だった。

人々の声

現在のホットトピック(トレンドとしてのお話ではなく、実際に試行錯誤される中で積み重ねられたお話)を、今後も伺えればと思います。

人々の声

今回のセッションでは、より具体的なアクションやマインドセットの話が伺えて、とても共感する部分が多く、非常に参考になりました。ありがとうございました。


セミナー資料 概要資料

セミナー概要資料(PDF)ダウンロードは こちら


セミナー概要

旧来型のIT部門は、基幹システムのデータを提供することで、業務分析やレポート作成をサポートし、PDCAを支えてきた。しかし、これらのデータが肥大化することで、意思決定のプロセスとスピードは遅くなる一つの原因にもなりかねなかった。IT部門はデータを提供するだけでなく、より関与度を強める必要があった。直接現場を観察して現場の方とコミュニケーションをする点が不足していたり、個々の課題を起点にしたデザインしかしない、業務量増大に伴う煩雑さの解消という古い観念から抜けきれない、といった問題があったりした。

2017年から、マインドセットの変革、環境・プロセスの見直し、社内プロモーション、デザイン・業務改革の4つの軸でアクションを起こしてきた。結果として、①デジタルテクノロジーの内製化体制、②ANAアプリやiPadなどのソリューションの提供、③Customer Experience(CE)基盤などのデータ環境整備とアジャイル開発体制、④多様なコミュニケーションパスと現場とのコミュニケーション、の4つが実現した。
具体例として、マインドセットを変えるため「イノ推五輪の書」という行動指標、評価指標を明示した。また、環境・プロセスの見直しのために、イノベーションハニカムを作り、世の中で活用されているテクノロジーに関する知見を集めること、RPAやAIなど複数のテクノロジーをうまく組み合わせること、担当者同士が連携して価値を繋げていくデザインをすることを推進した。


事例1:RPAのテクノロジーを使って、データを可視化し、新たな業務プロセスを作る。

機内食の準備数や搭載数を最新の予約情報を見ながら最適化。航空機の重量削減=CO2削減とフードロス対策に繋げた。

▶ポイント:表面的な業務課題にプラスして、どういう要素をデザインするか


事例2:AIを利用して、部門を超えるデータの関係性を導き出し、業務をプロアクティブに進化させる

整備センターで、整備部品における不具合原因を追及。整備データだけでなく、運航データもAIに投入したところ、飛行路線との相関をAIが回答した。それをきっかけにPM2.5が原因であることを突き止められた。

▶ポイント:デザインする要素の中には、別セクションの社員というステークホルダーもありえる



目指すべき形は、社内全体のニーズと課題の把握、最新テクノロジーを活用したデザイン、データを中心としたシステムアーキテクチャーの構築の3つの歯車がうまく回っている状態。デザインをしているのはシステムだけではない。プロセスの中で生まれる人や土壌が大事。

まとめ

クラウドやSaaSなどが登場し始め、IT部門は改めて自分たちの強みを考えなければならない時期に来ている。アクションにより、様々なデータを手にしやすい環境を作り、そのデータを加工しやすいデジタルテクノロジーを活用できる体制を整えるという新たなIT部門像を作り、変えていくというのが私たちのDXに向けたシナリオ。そのために、システム環境や組織だけでなく、プロセス、人材、文化、プロモーションなど多くの視点を持って臨んでいる。