導入事例Case Study

仮想化技術のスキルトランスファーを目的としたパイロット環境の構築

背景

お客様のシステムは、ハードウェア保守期限満了に伴う更新対応を来期に控えておられました。コスト抑制の大方針のもと、つぎの更新方策が決定されました。


(1)サーバシステムのアプリケーション・プログラムおよびOS、ミドルウェアといったソフトウェアは、現バージョンで固定し更新しない。すなわち、仮想化環境を構築することで、OS、ミドルウェアはハードウェアの更新の影響を直接に受けないようにする。


(2)クライアントPC上のブラウザー・ソフトウェア(Internet Explore6)も更新を行わない。そのため端末についても仮想化技術を導入する。


そこで弊社へお声掛けいただき、上記のサーバとクライアントの双方を仮想化するにあたっての構築・運用管理のノウハウと仮想サーバ/デスクトップのパイロット環境をご提供させていただきました。

前提/目標

  • システムの本更新対応はお客様システム基盤担当チームで対応するものとし、3ヶ月でそれに必要な技術やノウハウをお客様にスキル・トランスファーする。
  • システムの更新に先立ちパイロット(開発)環境をお客様と協同で構築する。プロダクション(本番)環境は、パイロット環境の評価をした後にお客様システム基盤担当チームが独力で構築する。
  • お客様のシステム基盤のご担当だけでなくアプリケーションご担当も含めたチーム全体が仮想化技術をご理解されているようにする。

実施方針

  • パイロット環境の構築プロジェクトをシステム基盤ご担当者様とIHSで協同実施する。これによりお客様サイドでシステム更新対応に必要な技術力を培う。
  • 運用手順書や運用管理ドキュメントはIHS主導で作成し、システム基盤ご担当へスキル・トランスファーを実施する。
  • 「仮想化とは?」といった一般的な概念や構成説明をアプリケーション担当含むチーム全体向けにセミナーを実施する。

概要

パイロット環境のイメージを下記に示します。

作業内容

目的 仮想化パイロット環境の構築
作業規模 サーバ{物理}:3台
サーバ{仮想}:7台
クライアント{仮想}:10台
作業期間 現状調査・要件定義:3週間
基本設計:2週間
詳細設計:3週間
インフラ環境構築:2週間
動作検証:2週間
運用ドキュメント作成:2週間
スキルトランスファー:2週間
作業人月 3人月

1.現状調査・要件定義

  • 既存システム調査
  • ライセンス関連調査
  • 仮想化製品選定
  • 仮想化利用機能選定

2.基本設計

  • ネットワーク設計
  • 物理サーバ設計
    • (VMware ESXi)
  • 仮想サーバ設計
    • (VMware vCenter Server/VMware ConnectionServer/Active Directory/RHEL AP Server /Windows AP Server/Microsoft SharePointServer/File Server)
  • 仮想デスクトップ設計

3.詳細設計

  • 運用設計
  • 新規構築パラメータ設計

4.インフラ環境構築

  • 仮想化環境構築
  • 移行対象サーバP2V
  • クライアントテンプレート作成

5.動作検証

  • 仮想化機能検証
  • システム機能検証

6.運用ドキュメント作成

  • 仮想化環境構築手順書
  • 物理-仮想環境移行手順書
  • 仮想化環境運用管理ドキュメント

7.スキル・トランスファー

  • 仮想化について
  • 仮想化環境構築
  • 仮想化移行(P2V、V2V、新規構築)
  • 仮想環境運用管理(リソース管理、監視、自動化タスク、バックアップ)

作業効果

(1)単なるセミナーに終始するだけでなく、実機構築と付随するスキル・トランスファーを経験されることでお客様は、仮想化基盤を独力で構築可能となりました。(プロダクション環境の構築をシステムご担当者様のみで問題なく構築されました)


(2)パイロット環境を先行して構築することにより、本更新前に問題の洗い出しと対応策の検討および実施をすることができました。

弊社利用による効果

1.弊社内で蓄積されたノウハウを提供

仮想化ベンダー開示のマニュアルを参照し、スタンダードな環境を構築することは難しいものではありません。しかし、仮想化環境をお客様のシステムに合わせて、長期運用を見据えたオーダーメイドな環境を構築することは、仮想基盤構築に関する知識とお客様のシステムの機能特性・運用特性の双方の理解が不可欠です。


IHSは、お客様のニーズをVMwareの目線で分析し、「こういう目的、根拠に拠ると、こうするのはどうでしょうか」という設計概念の整理やソリューション提示を含めお客様へスキル・トランスファーいたします。

2.「必要な時に必要なだけ」

お客様との契約にあたり、お客様ご自身が強化を希望される部分(仮想化のバックアップや監視はどうすれば良いのか等)を重点的に対応させていただき、それ以外の部分(WindowsやRHELのインフラ部分)はお客様主導でご対応いただくこと等、によりコスト・パフォーマンスに優れたご契約が可能です。

この事例のPDFをダウンロード

「仮想化技術のスキルトランスファーを目的としたパイロット環境の構築」のPDFはこちらからダウンロードできます。

この事例をダウンロード

関連事例

お問い合わせ

ご相談・お見積もりのみのご依頼も、お気軽にお問い合わせください。

03-5684-68409:00~17:45(土日、祝日を除く)

お問い合わせはこちら